ウェブスピンのメモダイアリ

暇だねと言われる前に

走る事4 ハーフマラソン2

 ハーフマラソンの当日朝6時ごろに家を出て会場の最寄り駅まで。ランニングの恰好をした人がぞろぞろ連なっているので、特に調べるまでもなく会場に向かう。検温をして熱が無ければ簡単なアンケートに答えて参加OKとなる。寒空のもと着替えるのだが、僕はタイツにロンTで走る予定。一応ユニクロの青いウインドブレイカーを持ってきたが、走り出して体が熱くなると邪魔になる。しかし今寒い。どうしたらいいのかわからない。Youtubeでマラソンの大会などを観たりしていたが、季節感を考慮してみていなかったし、たいていはスタート前は何か羽織ってるけど、スタートの時は脱いでる。それは知ってる。でもどのタイミングで脱ぐのか!撮影終わったらもう脱いでるのか。直前まで着ててなんかうまい方法あるのか?と。焦りつつ、あたかもめんどくせ!みたいな感じを出しつつ、周りをキョロキョロして情報収集してみた結果、脱いでる人大半。そりゃそうか。全員直前まで着ててそれをしまううまく回収して混乱しない方法なんてないか。そのためのロンTだし!

 

 ビニールの袋にゼッケン番号と同じ番号のシールが貼られていて、その中に持ってきた荷物を入れて番号ごとにおいておく。性善説を前提とするスタイル。一応自分の荷物であろうと預けたら勝手に取れないように人員を配置してくれているので、きっと大丈夫。財布もってきてないし、身分証はタイツのマルチパンツにポケットに入ってるからまあいいや。

 

 着替えてスタジアム内をうろつくとアップする方はこちらと案内が出ているので、そちらへ向かう。芝生の広場で皆が思い思いにストレッチやジョグをしている。大会前のストレッチやアップは何をするべきか調べてなかった!ので、いつも通りラジオ体操の省略版をしながら、直に座ってる人を見つけて僕も座り股を割ってみたり。ランジはその時知らなかったが真似てやった。トラックを走り出したので、僕も自然と合わせて走る。走ってるうちにストレッチだけじゃなく本番前に走ることも大事なんだと思い出す。

 

 しばらくするとアナウンスが流れ整列のお時間。申告したタイムをもとにブロックごとにスタート地点が振り分けられる。制限時間3時間なので3時間での完走が目標とアンケートに書いたのでスタート地点はだいぶ後方から。それは知ってた。実際号砲が鳴らされてから、5分近くはのろのろと足踏みみたいな感じで前進していく。スタートラインを過ぎてようやくジョグ。周りのペースの速さに惑わされ、初めの1キロをオーバーペース?と思うくらい息が上がったが、キロ7分半くらいだったので、緊張してるんだと思い、落ち着いて走る事に専念する。周りを見ないで、足の運びに集中。沿道からの声援がとてもうれしい。ランチューバ―が応援ありがとうっていってるの、それな!と思う。ありがとうございました。力もらえました。

 

 約5キロの地点で折り返し、1周10キロを2周してスタジアムのトラックを少し走って約21キロのコース。始めの折り返しで4分の1。次で半分。とそれほど時計を気にせず、走る。息は若干上がっているが、足につかれはまだない。10キロくらいのところで前方に6分半のペーサーを発見。そのペーサーに追いついたってことは6分半より少し早いタイムで10キロを走っている事になる。多分持ち体力からすると少し早いペースだ、でも体は平気。ぬかしたいけど、ぬかさないくらいのペースをキープして一定のリズムで走る事を心がける。15キロの折り返しに来た辺りで足が痛くなる。ここから先が未知の距離だが、多分行ける。疲れるけど、走れるのがわかる。安心した。残り3キロ地点でペーサーがあとは気力!自分のペースで頑張れる人はペース上げて自己ベストめざしましょう!このまま走れれば2時間半切れますよ!と。少しずつ落ちているペースを自覚してたので、ここでもうひと踏ん張りしてペースを戻す。あと3キロなら!と思って前のランナーを一人ずつゆっくり抜いていくつもりで走る。が、ほぼみんながそんなことを考えているのか、微妙にペースが上がり誰も抜けない。力をためていたランナーにどんどん抜かれる。ゴール近くなったら急にペース上げてジャンジャン抜くのって美学ある?とか思い出して、僕はペース乱さず、ばれない程度にペースを上げてその過程で抜いちゃいました。みたいな感じでエロく走った。順位を気にするようなものでもなかったし、完走が目標だったので。

 

 無事ゴールして記念品をもらって荷物の入ったビニール袋を受け取り、割り当てられた場所で着替える。予感で早く着替えないと体が動かなくなる!と思い、急いで着替える。スタジアムを出て銭湯の誘惑に抗い、ラーメンで塩分を補給することにした。初めて20キロ走りきってかなりうれしい。またやるな。大会って面白い。勝ち負けじゃないけど勝ち負けがちゃんとある。人知れず走り出した僕はこういう感じの遊びはとても楽しい。